業英語プログラムにおいて見過ごされた 三つの成功要因

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英語がビジネスのリンガフランカになっていると主張するのは難しいといえます。 ファストリテイリング、ノキア、サムスン、エアバスなどの企業は、社員が共通の企業言語として英語を使用するように要求する公式方針を制定しています。 これらの野心的な政策の目的は、より良い顧客へのサービス、パートナーとのコラボレーション、また、競争に追いつくために、地理的境界を越えたコミュニケーションを推進することです。

英語以外の言語を母国語とする人々が多い中で、なぜ英語なのか?実際、Babel magazineによれば英語は世界第3位、英語を母国語とする人の数は約三億人です。これは約四億人の母国語話者を持つスペイン語、12億人という桁外れの母国語話者を持つ中国語の次ぎに多い数となっています。しかし、有用なレベルで英語を話すことでできる人の数は17.5億人おり、これは世界で最も多い言語集団といえます。

これを考慮すると、企業は組織全体でグローバルレベルでの共通コミュニケーション手段として、英語に期待することは理解できます。表面的にはそれ自体が直接的な決定であるように見えるかもしれませんが、いくつかの企業は望ましい効果と最終的にビジネスにおける成果を生み出す言語戦略を効果的に導入しています。

20年以上にわたって効果的なソリューションを見つけるために、この問題に苦労している大企業と中小企業をサポートしてきた私は、主に企業のスポンサー部門が見過ごす3つの重要な成功要因があることを発見しました。 これは管理職がネイティブスピーカーの社員に積極的にコミュニケーションをとるという役割を果たすことができるよう、適切な環境を促し、ビジネスの成果を期待しつつ、正式な学習プログラムとして連携していくことも含まれます。

管理職の役割

管理職は、部下が優勢順位をつけ、業務に集中できるかどうかということに対して大きな影響力を持っています。彼らの行動がどのように報酬や昇進の決定に影響を与えるのかという社員の認識は、彼らがどのように仕事に取り組むのかということと相関しています。管理職の唯一の優先事項は短期的な業績であると最終的に社員は認識するかもしれません。実際、管理者自身が組織の全てのレベルにいるというプレッシャーを考慮すると、それは真実かもしれません。

専門的職業開発は英語のコミュニケーション能力の向上ではありません。ビジネスの世界における破壊的な変化の割合が増すにつれて、社員は異なるものや困難に直面した場合に備え、能力の維持に向けて一層努力する必要があります。これは、専門的知識と技術的知識、分析および思考スキル、人との接し方など広範囲の能力を対象としています。

しかし、英語の基盤がない場合は、グローバル企業が提供する専門的職業開発の機会から締め出されてしまう可能性があります。このため管理職は、短期目標を達成することと同時に、英語のスキルの向上を優先させ、チームがバランスよくアクションを起こせるよう誘導し、手助けしていく必要があります。

間違いなく多くの管理職は、社員の英語力向上に関して、管理職の責任の範囲外と考えているといえます。しかし、管理職独自のポジションが実行すべき、必要なアクションがいくつかあります。

  • 育成目標の明確な理解とそれに到達するための具体的な道筋を得るために、社員の育成計画について慎重な議論をする。
  • 英語が必要な特定のタスクまたはプロジェクトの社員の業務責任を構築する。
  • 社員が一貫した勉強スケジュールを設定できるようにする。
  • 進捗を監視し、学習成果の説明責任を従業員に持たせることに積極的に関わってください。
  • 学習リソースと成功報酬を提供する。

企業のスポンサー部門(通常は人事)は、管理職がこれらの手順が必要な理由と、それを効果的に実施する方法を完全に理解するのを助ける必要があります。

ネイティブスピーカーの同僚

結局のところ、最終目標は業績を達成することです。これは関係する全ての当事者間の良好なコミュニケーションに依存します。したがって、英語を母国語とする同僚は、コミュニケーションの有効性を保証する上での平等な関係を持ち、責任の半分を共有します。

一般的に英語を母国語とするチームメンバーは、インターナショナルな同僚達とのコミュニケーションの質をすぐに向上させるための簡単な方法・手段があることを認識していません。さらに、外国の相手方が相互理解を実現するためには負担を負うべきであるという偏見があるかもしれません。

これは企業によってはほとんど認識されておらず、かつては戦略的な方法で対応されることもほとんどありませんでした。私の経験では、これは、スポンサー部門が幅広いビジネスの問題(多国籍チームによるプロジェクト完了の成功など)ではなくトレーニングの問題(不十分な英語力)に焦点を当てることによって身動きがとれなくなっていることが原因だと考えられます。

スポンサーチームは全ての同僚が確実に従うことができ、できるだけ効果的に英語でのコミュニケーションをとれるよう、共通基準を作成し、実行する必要がある。

これらは下記のようなシンプルな基準となります。

  • 多様な言語文化的背景を持つ人々の間に自然に存在するコミュニケーションの壁を認識し、それを克服するための積極的に仲介する立場であるという考え方を持つ。
  • スピードを落として話しをする。
  • よく知られていない専門用語、頭字語、口語表現を避ける。
  • 理解度を確認する。
  • 同僚を助ける。

企業がこれらの行動をワークフローにうまく組み込むと、効率が向上し、英語が母国語でない人達が英語のスキルをより迅速かつ一貫して向上させることができるという2つの利点が実現します。

正式な学習プログラム

もし仮に組織にいる管理職が全ての指揮をとり、ネイティブスピーカーの同僚が半数以上の取引等を支えているとしても、英語スキルを向上させる責任は最終的に社員自身にあります。同時に、社員がプライベートの時間を使用し、コミュニケーションスキルを向上することは可能ですが、短期的および長期的な業績目標を念頭に置いて会社によって資金提供された学習プログラムは、よりよい影響をうける最大のチャンスといえます 。

社内または社外のいずれかの正式なトレーニングプログラムから社員に最大限の利益を得るためには、次のような特徴が必要です。

  • 学習目標は、社員の現在または近い将来の仕事に関連する必要があります。
  • プログラムの内容は適切なレベルである必要があります。時間と戦っている忙しい社員にとって、これは特に重要です。
  • 社員が改善する必要がある箇所を正確に把握し、それに応じて学習効率の観点からの学習に重点を置くことができるよう、継続的且つ質の高いフィードバックが必要です。
  • プログラムの提供は、社員の勤務スケジュールと個人的な責務に柔軟に対応する必要があります

これらの三つの戦略を完全に実行することは容易なことではなく、確かに人事組織の全面的なサポートを得て、経営幹部の後援に依存しているといえます。これらの助言を効果的に受け入れている企業は、競争上の優位性を発揮する立場にあると考えられます。

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